排卵のしくみ
排卵のしくみ
妊娠に必要な事は、まず排卵することです。
では、その排卵はどのようにして起こるのでしょうか。
卵巣から卵胞が大きくなり排卵しますが、その過程には脳が重要な役割をします。
脳は卵胞を育てさせ排卵させている司令塔になります。
特に視床下部の神経細胞Gn-RHニューロンが全てを指揮します。
脳の中の間脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン
= ゴナドトロピン放出ホルモン
= Gn-RH(Gonadotropin-releasing hormone)の指令で
下垂体から卵胞刺激ホルモン
= FSHとLH(ふたつをゴナドトロピンと呼びます)が分泌されます。
血流に乗って卵巣に届いたFSHとLHは、卵巣の中の卵胞を刺激して大きくなります。
卵胞は成熟しながらみずからも、卵胞はエストラジール(E2)女性ホルモンを
分泌し、E2の量がピークに達するとGn-RHからLHを大量に分泌されます。
この現象をLHサージと呼び、排卵検査薬はこのLHの量で判断します。
LHサージを受けると、卵胞が排卵します。
排卵後、LHが黄体ホルモンを出させます。
月経開始とE2の低下は、ただちにGn-RHニューロンにキャッチされ
再びGn-RHの出番がやってきます。
この一定の周期は、25日~38日で繰り返されます。
月経のコントロールは、
脳の視床下部→下垂体→卵巣系のホルモンとなります。