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よくある症状

産後の体の変化

産後の子宮の変化
産後すぐの子宮は、子どもの頭ほどの大きさですが、ほぼ2週間後には、鶏卵くらいの大きさになります。この変化は、子宮筋肉の繊維の成分が、酵素の分解作用などで血液に流れ出し、筋繊維1本1本が細く短くなるためといわれています。 
子宮の位置も、産後12時間でへそまであったのが、右に傾き、産後5日目で、へそと恥骨のほぼ中間になり、産後9~10 日目で恥骨の上になり、産後14日目ごろ小骨盤内に入ります。ただし、子宮の中に胎盤や卵膜の一部が残っていたり、凝血が溜まっていると子宮底の下がり方が遅れたり、子宮が柔らかく触れたりします。お産直後の子宮の内膜は、産後1週間ほどで、ほとんどが粘膜が追われ、産褥期末には、新しい粘膜で覆われます。 
産後すぐは、腹壁の中央を上下に走る腹直筋が、長い妊娠中に大きくなった子宮のために、伸びきっています。腹直筋に起こるのと同じで、肛門や膣を横から締める肛門挙筋にも同様なことがおきます。これらの異常は、産褥体操が効果的です。 おなかの引き締めなど、産後の体型にも効果的です。ただし、行う時は、発熱時や会陰の裂傷などがある場合、出来ないこともありますので、医師、助産師の指導を受けてから行ってください。 

性器の復古
性器の復古とは、産後の変化で、子宮がもとの小さい状態に戻り、膣や外陰、出来た傷も妊娠前の状態に戻り回復することです。産後2~3日は、お産の時にできた膣や、会陰の裂傷などの縫合のあと痛むことがあります(会陰痛)。しかし、その痛みが強い場合、血腫が出来たり縫糸が食い込んで表皮が切れたりすることもあります。異常が無くても痛みが強い場合は、温シップや鎮痛作用のある軟膏などを用いることもあります。 
性器の復古がなされると、次は月経が始まります。産後の月経は、お乳を赤ちゃんに飲ませる人は遅れるので、6ケ月以内に月経の始まる人は40%ぐらいです。すぐに生理が来なくてもあせる必要はありません。膣や外陰も産後4週間も経てば、ほとんど妊娠前と変わりません。 
性器の復古のためには、ある程度の安静とたくさん出来た小さい傷からの細菌感染を防がなければなりません。重労働や不衛生をしないで、床上げまでは、養生することが大切です。産後4週間の床上げまでの養生が、後々までの産後の肥立ちに影響を与えます。体が疲れたら、赤ちゃんと一緒に昼寝をするとか、家事も手抜きでも大丈夫という気持ちで体を休めることを第一に養生してください。 

乳汁の分泌
乳汁の分泌は、プロラクチンという下垂体前葉から出るホルモンが重要な役目をします。赤ちゃんが乳頭を吸うと、その刺激が乳汁の分泌を司る中枢の視床下部に伝えられ、さらにそこからの刺激が下垂体の前葉に達します。下垂体前葉では、この刺激でプロラクチンを分泌します。 
プロラクチンは血液の流れに乗って、乳腺の線腔にお乳が分泌されるのです。乳腺の線腔に分泌されたお乳が乳管を通して赤ちゃんの口に入るためには、されにもうひとつのホルモンが働きます。これが、下垂体後葉のホルモン、オキシトシンです。オキシトシンは乳腺の腺腔の壁を収縮して、この収縮で腺腔内のお乳は乳管を通って赤ちゃんの口に入るのです。 
乳汁は、妊娠後期から産後2~3日の間には、脂肪分の多い黄色の初乳が出ます。その後白色の成乳が出るようになります。また、産後の乳房には、痛みや発熱を覚えるのも特徴のひとつです。乳房の温度は、全体体温より2度ぐらい高くなります。 
乳汁の分泌で大切なことは、母親の精神状態の安定です。退院後は、家事や育児に追われて、睡眠不足や過労が重なって気持ちがイライラすると、てきめんにお乳の出が悪くなることがあります。このようななったら、つとめてのんびりとふるまい、決してあせらないことです。 
乳房マッサージするとお乳の出が良くなってきます。さらに、母親の授乳方法や授乳時の抱き方が悪い時もお乳の出を悪くする原因のひとつです。助産師さんのちょっとしたアドバイスでも、随分良くなることもあります。ひとりで悩まないで、周りの人にどんどん相談して、悩みを共有してもらいましょう。 

悪露
悪露とは、産後約3週間にわたって、子宮と膣から排泄される分泌物です。悪露の成分は、胎盤や卵膜が剥がたことでよって出来たものです。お産から2~3日の悪露はほとんどが血液で、しかも流動的であり、凝血は混ざらないのが普通です。ただ、この時期に子宮に残っていた卵膜が血液といっしょに排出されることもあります。 
産後4~9日の悪露は血液成分が減少し、茶褐色のおりものになり、産後2週間までは黄色いおりもので、その1週間後は白いおりものになります。血性や褐色の悪露が長く続き、悪臭がある場合は、子宮の収縮が悪い子宮復古不全です。(子宮復古不全参照) 
悪露の手当ては、お手洗いの後、手をきれいに洗って、拭き綿を用意して、尿道から肛門に向かって外陰部を消毒します。2度拭きはいけません。悪露の手当ては、細菌による膣や子宮への感染予防に非常に重要です。十分清潔を保たなかった場合には、産褥熱の原因にもなります。(産褥熱参照) 痛みや出血等、明らかな症状があっても、なかなか医療機関を受診しない人がいます。特に10代の女性は産婦人科に行くことに対する羞恥心が強いほか、月経や性に関する悩み事を恥ずかしく思いがちです。 
また、高齢の女性では、医療機関に行くと、痛いことをされるのではないか、悪い病気だったらどうしよう・・・などといった心配もあることでしょう。そのため出血などで下着を汚しても家族に隠す人が少なくありません。その結果、重大な病気の発見が遅れて手遅れになることもしばしばあります。 
女性特有の症状も、女性同士なら話していただけるのではないかと思います。些細な事でも、気になることがありましたら、まずはメール又はお電話にて、ご相談ください。

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